ポスティングチラシで集客をする時、どんな色でチラシを作っていますか?なにげなく使われていると思われがちな「チラシの色」が、実はこの「色」がポスティングの反応率を変えていることもあるんです。
チラシの反応率・集客力を上げるには、製品やサービスとチラシの色のイメージが合っていることが大切!まずは基本の8色が与えるイメージや特徴を知って、上手にチラシの色を選びましょう。
1.エナジーと安さの「赤」
・激しい
・元気
・情熱的
・活発
・暑さ
・真夏
・辛さ
・おいしさ
・安価
チラシで食欲や活力を湧かせたい製品・サービスに
血の色である赤は、人間を興奮させ、活力や生命力を喚起させる色です。特に食欲を湧かせる色であり、飲食店のポスティングチラシではポイントに欠かせない色となっています。
リーズナブルさを感じさせたい時に
日本では昔から店舗の損失を表す時に、帳簿に朱赤を使う習慣がありました。現在も店舗・企業側のソンを示す時には「赤字」と言いますね。赤い色は日本では、「店のソン、客側のトク」を表す色であり、そこから転じて安さ・リーズナブルさを感じさせることもできます。
2.誠実さとさわやかさの「青」
・落ち着いている
・信頼できる
・誠実
・知的
・さわやか
・涼しい
・寒い
・透明感がある
・水、海、湖
・空
顧客の信頼を勝ち取りたいサービスの宣伝に
青は「ルールを守る」「信頼できる」「落ち着いている」といった、しっかりしたイメージを与える色。特に深い青や群青・紺色等はマジメで知的な印象を与えるため、大手銀行や証券会社等でも好んで使用されます。
顧客との信頼関係の構築が契約に必須!といった場合のチラシには、青色による好感度アップは有効と言えるでしょう。
薄い青色は「水」を連想させる
色味の薄い青は、海や湖、川等の水関係を連想させます。また水から連想させる「冷たさ」「涼しさ」等も。夏のリゾートのチラシや涼感メニュー、水道工事等のチラシ等にも使いやすい色です。
4.ハッピーだけどデンジャー?の「黄色」
・ハツラツ
・おさない
・子どもらしい
・新しい
・元気
・幸せ
・快活
・注意喚起
・危険
キッズ向け製品・新サービスに用いられやすい色
ひまわりの花のような黄色は、快活さやのびのびとした雰囲気をイメージさせる色です。はっきりした黄色は子どもに好かれる色でもあり、キッズ向けの製品やサービスには黄色がよく用いられます。
また「生まれたてのヒヨコ」のような新しさ・若さを感じさせるため、新サービスや新製品等にも用いられやすい色です。
人間の「注意」を引き出す色
黄色には人間に「危険」を知らせ、注目を引く色でもあります。黄色と黒の組み合わせは最も強い注意喚起を促すコーディネートです。
ただしチラシの全面に濃い黄色を使うと、印象がクドくなることも。ポイントカラーとして、コピーやタイトル等の要所要所で使うようにするのがおすすめです。
3.やすらぎと自然の「緑」
・ナチュラル
・リラックス
・手作り
・やすらぎ
・穏やか
・優しい
・快適
自然派の製品や店舗にはピッタリの色
緑色は、樹木や草葉を連想させる色。オーガニックな素材やナチュラル志向のカフェ等とは特に相性が良い色です。また登山などのアウトドア関連の製品・サービスにも緑はよく使われます。
リラクゼーション的な効果も
緑はもっとも人間の目に優しく、刺激の少ない色であると言われています。じっくりとチラシを読んで欲しい時や、チラシを読んでゆったりした気分・良い気分になってほしい時にも選びたい色です。
5.暖かさと楽しさの「オレンジ」
・温かい
・家庭的
・懐かしい
・ぬくもり
・レトロ
・親しみやすい
・楽しい
・若い
・スポーティ
「ホーム」を感じさせるオレンジ
オレンジは赤に比べて優しいジンワリとした暖かさをイメージさせる色です。その温かみと明るさは「家庭の灯り」を連想させるため、「ホーム」「ファミリー」「家族で囲む食卓」等をイメージさせるサービス・製品によく合います。
明るいオレンジは快活さも
くすみの無いオレンジには、若々しさやスポーティなイメージもあります。若年層をターゲットにしたサービスやスポーツアイテム、健康食品などでもオレンジは相性の良い色合いです。
6.かわいさと女性らしさの「ピンク」
・女性らしい
・はなやか
・丸い
・しなやか
・優しい
・柔らかい
・恋愛
女性ホルモンと関係の深い色
ピンクは女性ホルモンの分泌と強い関連があると言われる等、女性らしさを感じさせる色です。ただし青みの強いピンクは洗練された女性、淡いピンクは少女らしさ等、色味の深さや彩度で少しずつ「女性的」のイメージが変わります。
ピンクの多用には要注意
化粧品や美容関連等、女性向けのサービスではピンクがとても用いられやすいです。そのため平凡なデザインだと他に埋もれやすくなります。色味や合わせる色、デザイン等で差をつけるように気をつけましょう。
7.清潔さと神聖さの「白」
・清潔
・キレイ
・純粋・ピュア
・結婚・花嫁
・医療・病院
・神々しい・神聖
・広い
「汚れ」の無さを示す色
「白」は昔から他の色味の混じらない色=汚れ(ケガレ)が無い色として、神聖な扱いを受けてきました。花嫁達が纏うウエディングドレスが真っ白なのも、純潔さを感じさせる色だからです。
現在でも白は「清潔さ」や「スッキリとした美しさ」を表す色として、医療や美容等、幅広いポスティングチラシに用いられています。もちろん、ウエディング関連にも欠かせない色です。
紙質の差が出やすいので注意
白を多用したチラシデザインは、紙質の質感が強調されやすいです。厚手で凹凸のある紙やツルリとした手触りのコート紙等では高級感が演出できますが、薄手の紙質だと安っぽさが目立ってしまうこともあります。
8.威厳とスタイリッシュの「黒」
・クール
・スタイリッシュ
・モダン
・威厳がある
・夜
・男性的
・危険
・ワイルド
男性のプライベートシーンで好まれる色
男性の場合、ビジネスシーンでは爽やかな青、さらに落ち着きのある紺(ネイヴィーブルー)等を選択する人が多いもの。しかしプライベートシーンでは、よりスタイリッシュでクールな印象になる「黒」を好む人が増えます。
特に自動車やバイク、トレーニンググッズ等、独身男性をターゲットにした製品では、黒をベースにチラシを制作するケースが多いです。
「夜」のイメージに直結する色
黒は夜闇を感じさせる色でもあります。ダイニングバーや24時間営業のトレーニングジムといった「深夜営業」をする店の宣伝には特に効果的です。
ファミリー層には不向き?
黒のかもしだす「威厳」のイメージの強さは、小さな子どもには「暗い、怖い」という印象を与えてしまうことも多いです。そのため例えば同じ「自動車販売」のチラシでも、ファミリー向けの製品だと黒を使うのは避けます。
おわりに
チラシの色によるイメージの変化はいかがでしたか?同じ内容のチラシでも、地色が黒なのか白なのかで、チラシを目にした人の印象は大きく変わってきます。また会社のイメージカラーをひとつに統一して、毎回同じカラーをチラシに用いれば「この会社のチラシだ」と覚えてもらいやすくなる効果もありますよ。
まずは自社のイメージ、売りたい製品・サービスのイメージをしっかり固めて、そこから色選びをしてみましょう。