「パソコンが立ち上がらない」「データだけでもなんとか取り出したい」こんな時に大活躍するパソコン修理業者。Webマーケティング等の多彩な宣伝手法に販促手段を拡大させる業界が多い中、「ポスティングチラシ」による宣伝に力を入れる業界であることでも知られています。
小規模のパソコン修理業者の中には、修理依頼の85%以上をポスティングチラシ宣伝から得ている業者もあるのだとか。なぜパソコン修理業とポスティングチラシによる販促は相性が良いのでしょうか?ここではパソコン修理業のマーケティングにおけるポスティングチラシの集客効果と、販促に成功した事例について解説していきます。
パソコン修理業の販促におけるポスティングチラシの効果とは?
1.トラブル時の有効手段となる「アナログ宣伝」
通常、パソコンやスマホといったネット関連業務の宣伝というと、店舗の公式サイトやSNS、ブログ、バナー広告等を使ったオンライン・マーケティングが主体となりやすいもの。パソコン機器を使用しているユーザーは日常的にネットに繋がっているわけですから、これは当然とも言えるでしょう。
しかし「パソコン修理業」の場合、オンラインでのみ宣伝をしているのでは意味が無いとすら言えます。パソコン修理業者のメインターゲットとなるのは、「いまパソコンがトラブルを抱えている人=ネットに接続できない人」であるからです。
PCに対する知識を有している人であれば、説明書を見ながら自分で対処をしたり、説明書に書いてあるメーカー等に問い合わせをすることもできるでしょう。しかし手元に説明書が無い、どのように問い合わせをしたら良いのかがわからないユーザーの場合、ネットがなければ「お手上げ」ということになってしまっています。
このような時に絶大な効果を発揮するのが、アナログな宣伝手法である「ポスティング・チラシ」です。パソコンが壊れているけれどどこに頼んだらいいのかわからない、データの吸い出しだけでもしたいけれど業者探しもできない・・・こんな状態に陥っているユーザーが届いたチラシを目にすれば、業者比較をすることもなく問い合わせや申込をしようとすることでしょう。
即時に利用してくれる顧客を掴むための手段として、ポスティングチラシはパソコン修理業に欠かすことができない販促方法なのです。
2.保存性の高いグッズで選択肢の最優先に
販促では速攻で利用をしてくれる顧客を掴むのと同時に、「将来的な利用が見込める顧客」を掴んでおく必要もあります。チラシ宣伝を行った時に、必ずしも多くの人のパソコンに不調が出ているわけではありませんよね。
しかしポスティングチラシ内のキャッチコピー等で「パソコンが壊れた時」の危機感を煽れば、顧客側は「困った時のために業者の情報を抑えておこう」と考えます。チラシ形状や添付するグッズ等に工夫をし、「保管をしてもらいやすい形」にして業者名や連絡先を残しておけば、将来的にPCトラブルが起きた時の選択肢の筆頭に上がることができるのです。
例えばパソコンデスクの周囲に置くようなオリジナルのメモ帳をチラシに添えるといった方法も良いでしょう。新聞折込チラシ等の場合には、配布するチラシの形状や大きさが定まっているため、上記のようなグッズ添付等は行うことができません。しかし配布するチラシの自由度が高いポスティングチラシであれば、チラシの形状・添付するグッズ等にも工夫を凝らすことが可能です。
3.ターゲットの多い地域への集中的な販促
かつてはパソコンユーザーというと、20代~30代の若年層ユーザーが主体となっていました。しかし近年では10代~20代の若年層はスマホ利用者が主流となり、パソコン所有者の率が落ちるようになっています。
反対に50代以上の高齢者層ではスマホ所持率はまだ低く、ネット利用をPCに頼っている率が高い傾向にあります。また定年後の趣味のためにパソコンを購入する高齢者も多いことから、パソコンユーザーの平均年齢層がどんどん上がっているのです。
効率的な集客を考えれば、パソコンユーザーが多く、なおかつビギナーが多い高齢者層に対して集中的な宣伝を行った方が有効というわけですね。ポスティングチラシでは、国勢調査等から抽出したデータを基に、「高齢者が多い地域」「富裕層が多い地域」といった地域属性を割り出し、細かくエリアを指定してチラシ配布を行うことが可能です。ターゲットが多い地域に重点的に販促を行えば、即時顧客だけでなく将来的な顧客を掴める確率も高まります。
ポスティングによるパソコン修理業の販促成功事例
パソコンサプライ用品の配布で大量顧客を取得
パソコン修理業者A店は、配布するチラシにカード型のキーボードクリーニンググッズを添付。クリーニングカードにはチラシ内のキャッチコピーと同じ「相談無料!PCトラブルスピード対応」をいうコピーと店舗名・電話番号を入れ、保管性の高い販促グッズとしました。ポストの中で目立つよう、チラシにもグッズにも注目を引きやすい黄色や赤を多用したデザインを採用しています。
保存性のあるグッズを宣伝に取り入れたことで、ポスティングチラシへの反応は長期化することに。チラシ宣伝後3ヶ月の依頼数・問い合わせ数は従来比の220%にまで上昇する等、大量の顧客を獲得することに成功しています。
おわりに
パソコン修理業がポスティングチラシによる販促で集客に成功するためには、チラシ作りに「初心者目線」を取り入れることも大切です。専門用語をできるだけ省く、問い合わせ対応者のイメージ画像を配置するといった初心者が安心する要素を多く取り入れることで、チラシの反響率は5倍~10倍以上にも伸びる可能性があります。ユーザーに寄り添ったチラシを作ることを心がけていきましょう。